〈写真上〉
向かって左から ヌマガレイ、ヒラメ、マガレイ、イシガレイの刺身。
歯ごたえ、甘みの差を味わってほしいと、板長こだわりの一品。
季節やその日の漁によって、どんな料理に出会えるかも
旅の一期一会。
 
 
午前4時の大槌湾(2024年5月)
 
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根浜海岸をのぞむ漁師の宿

 「民宿 前川」がオープンしたのは、昭和45年の岩手国体(第25回)の少し前。もう50年近く前になります。

 目の前に広がる大槌湾で獲れるおいしい魚を多くの人に食べてもらいたくて、波音を子守唄に育った腕利き漁師の父さんと、元気はつらつ料理好きな母さんとで、この宿を始めました。

 

 

 春、まだ浅いころから始まるワカメの収穫。マスやカニも揚がります。夏はウニ、ホタテ、ホヤ。イワシやソッコ、ハモもうまい。秋はサケはもちろん、冬に向かってタコ、カレイ、カマスにホタテ。四季折々、まだまだたくさんの地魚が獲れます。

 その日の漁のつごうで、晩のお食事に何が出るかは、お楽しみ。漁師宿ならではの気取らぬ一軒家ですが、根浜海岸を見渡せる絶景とうまい魚、そして笑顔で精一杯のおもてなしをさせていただきます。

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 東日本大震災時にはこの根浜集落も津波被害にあい、ゼロからの出発になりました。高台に民宿を再開できるようになるまでに、約3年。昨年(2017年)には地域のみなさんも集落に戻り(高台移転)、それぞれがようやく「わが家」で新年をむかえ、安心した生活を送れるようになりました。

 ここまで復興できたのも、全国各地のみなさまからのたくさんのご支援やご協力があったからこそ。その感謝の気持ちを忘れずに、これからもみなで力を合わせて地域を盛り立てていきたいと思っています。

 復興に向かう三陸沿岸、釜石、そして根浜へ、ぜひお越しください。

          民宿 前川  前川昭七・良子